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皿うどんをめぐる攻防 [Free]

蕎麦屋の暖簾をくぐって入ってきたのは、
おじいちゃんというよりは、じいさんと呼ぶのが似合う、頑固そうな老人だった。
近所の商店街にある蕎麦屋は、味の面でこそ特筆すべきところはない平凡な蕎麦屋だが、
商店街の蕎麦屋にありがちな品揃えの豊富さがうけているのか、
休日の昼間の店内は多くの男性客で賑わっている。
じいさんは顔見知りと思しき男性客の近くの席へ腰掛けると、おもむろに世間話をはじめた。

しばらくして店員のおばちゃん、幸楽でいうところのピン子がオーダーを取りに来ると、
じいさんは皿うどんを一つ注文した。
年寄りにしてはえらくハイカラなものを注文するな、という違和感と、
この店に皿うどんなんてあったっけ?という思いから、壁に書かれたたくさんのお品書きを確認してみると、
「ジャージャー風皿うどん」という文字が見つかった。
皿うどんと聞いて大半の人がイメージするのは、長崎のアレ、すなわちリンガーハットで食べられるアレである。
この店の皿うどんがジャージャー麺風であることをこの爺さんが承知しているか否かで、
これは一悶着あるかもしれないな、と思った。

それから数分後、じいさんの元へジャージャー風皿うどんとやらが運ばれてきた。
更に盛られた真っ白なうどんの上にジャージャー麺風の肉味噌がたっぷりとかかったその料理を見て、
じいさんの動きが一瞬止まるのがわかった。
ボクが懸念していたとおり、じいさんはリンガーハット的ベージック皿うどんをイメージしていたのだろう。
じいさんは怪訝そうな顔をして言った。
「なんだ、これ。」
それに対し、ピン子は返す刀で答えた。
「皿うどんですよ。皿うどんでよろしいですか?って確認もしましたよね?」
確かに。ピン子は何も間違っていない。注文時にわざわざ確認しているのもボクは聞いている。
だが、この店の皿うどんが「ジャージャー風」という変化球ないしは魔球であることを考えると、
「"ジャージャー風"皿うどんでよろしいですね?」
と、フルネームできっちりと確認するのが親切な対応だったのではないか、という気もする。
そんな事を考えていたら、次にじいさんの口から出たのは意外な一言であった。
「皿うどんなんて注文してないよ。ちからうどんだよ。」

「ん?なんだと!?」
論点が全く別のところにあることにびっくりしたボクが心の中で叫んだのとどっちが早かっただろうか。
ピン子も驚いた顔で言った。
「え?皿うどんって言いましたよね?」
「というか、皿うどんでよろしいでしょうか?って確認もしましたよね?」
このように「言った、言わない」になると、どんな議論でも底が見えない泥沼。もう埒があかない。
これは長期戦になるぞ、と思いきや、
「いいよ、いいよ、これで。おれ食べるよ。」
と、意外にもじいさんサイドがあっさりと折れた。
予想外の展開に少々拍子抜けしつつ、さすが年の功と感心したのもつかの間、
ピン子が踵を返してカウンターに戻ろうとしたその時、じいさんが突然こう言い放った。
「あんた耳悪いんじゃないの?」
じいさん、それはいけない。せっかく消えかけていた争いの火種が再びメラメラと燃え始めた。
「わかりましたよ。作りなおしてきますよ。」
ムスっとした態度でピン子が皿を持って行こうとするのだが、
「いいよ、いいよ、これ食べるんだから。」
と、じいさんも何故か意地を張り、頑なに作りなおしを拒んでいる。
そんなプロレスの序盤の力比べのような攻防を横目でちらちら見ながら、ボクとA介は2人で仲良く大盛り味噌ラーメンをすすっていた。

それにしても、こんな光景どこかで見たことがあるなと、記憶のフィルムを巻戻してみると、
小学4年生の頃の一つの記憶に辿りついた。
当時同じクラスだった友人のJETSのもとに、隣のクラスの女の子誕生日プレゼントを持ってきたときのことである。
周囲のギャラリー達がヒューヒュー言ってたのが照れくさかったのか、
可愛らしいラッピングが施された小箱を、JETSはなかなか受け取ろうとせず、
貰うの貰わないので、女の子とJETSの手の間で小箱受け渡しの攻防が続いていた。
この照れくさい攻防の結末は予想通りで、2人の手の間からするりと滑り落ちた小箱は床に落ち、
教室内にガラスが割れるカシャーンという冷たい音が響き渡った。
おそらく割れてしまったであろうグラスか何かが入ったその小箱を拾い上げ、女の子は泣きながら教室を出ていったのだ。
このときほんとうに割れたのは、グラスなんかではないはずだ。

おいピン子、この味噌ラーメン、なんだか少し甘酸っぱいぜ。

四次元ヘッド [Free]

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A介のポップコーンケースは、
ドラちゃんの頭をパカッと開けてポップコーンを取り出す、
マッド・サイエンティスト仕様。

これ、ディズニーランドに持ってっても中身入れてくれるのかな?

ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜 [Cinema]

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- ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜 -

旧作と比較して良くなっている部分は多々あれど、
子供の頃から原作コミックを100回以上読んでいる程大好きな作品なだけに、
バージョンに対して気に入らない部分も少なくない。

演出が丁寧になっている分だけ説明過多な気がするし、
リルルの表情はもう少し無表情で無機質な感じの方がよかった。
何よりミクロスの存在感が限りなくゼロに近くなっていることが気に入らない。

もう少しでホームランになりそうな、でかいレフトフライ級。

Padくん [Free]

新型iPadを購入。
iPadに関してはこれまでも興味はあったものの、
今回の新型にRetinaディスプレイが搭載されたことで、満を持して購入に踏み切った。

3日間ほど触ってみたが、
キーボードの入力方法になかなか慣れない。
左右セパレートの方式がよさそうなのだが、
果たしてどれで慣れるのが正解なのだろうか。

タブレットが一台あることによって、
今後、自宅におけるPCの位置づけ、役割が大きく変わってきそうだ。
PCが全く必要なくなる、ということは決してなさそうだけれど、
買い替えの際に重視すべき基準に再考の余地が出てきた。

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Aスケは予想通り、というか予想以上に夢中になっている。
そりゃ、楽しいだろうさ。

若さがダメな方向に出てしまっ(てい)た [Free]



いつも片手でハンドル きみの手のひらサンドウィッチ

はじめて自分のお小遣いで買ったCDアルバムは、
チャゲアスの「PRIDE」である。
当時は中学1年だっただろうか。
まだ見ぬあの子の手作りサンドイッチに舌鼓をうつ場面を妄想しながら、
片手運転で自転車をこいだものだ。
坊主頭で。

当時の流行歌を思い出してみると、
小学生や中学生にとっての、いわゆる"等身大"な歌詞の歌はほとんど無かったように思う。
坊主頭+学校ジャージのむさい男子連中が、
ぎりぎりまで背伸びをして、大人の恋愛ソングを自分の視界で捉えられる出来事にむりやり置き換える。
なんともいびつでこっ恥ずかしい構図だが、同時にとても微笑ましくもある。

中学卒業を間近に控えた冬。ボウリング場の店内ではミスチルの「名も無き歌」が流れていた。
一緒にボウリングをしていた友人が突然、
「おれ、次の投球でストライクをとったら、あの子に告るよ、いいだろ?」
と、"ボクが中1のときに付き合っていた子に告白しても良いだろうか?"の確認をしてきた。
坊主頭で。しかも津軽弁で。
Oh ダーリン。

愛、自由、希望、夢!
友人の投球はピンを2〜3本残す感じの中途半端さだった気がする。
Oh ダーリン。

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それにしても、この「PRIDE」のブックレットの写真仕上がりたるや。
この写真を見ても、当時は何も違和感を感じていなかったのだ。
一生懸命に背伸びをしていても、結局何も見えてなかったんだろうな。
ああ青春、恐ろしい。

私をスキーに連れてって [Cinema]



- 私をスキーに連れてって -

ううむ。なんという価値観。
バブルに乗って大ブームになったのは知っているが、
当時のひとたちはどんなテンション、距離感でこれを観たのだろうか?
もし大のおとなが真剣に「いいなぁ」と思っていたとしたら、本気でやばいぞ。

だけれども布施博の顔がエロすぎて面白いので、
ポテンヒット級。

Milk [Cinema]



- Milk -

ラストであんなに泣かされそうになるとは思わなんだ。

スリーベースヒット級。

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